韓国では、ヒアルロン酸フィラーやスキンブースターとは別に、「ヒトの真皮そのものに由来する素材」を注入するという発想が広がっています。本コラムでは、hADM(無細胞同種真皮)由来のECM組織補充材が、既存のカテゴリーと何が違うのかを、日本の先生方の参考情報としてご紹介します。
OCTOBLUE(オクトブルー)は、韓国と日本の両方に拠点を持ち、韓国美容医療の現場と日常的につながっています。日本ではまだ馴染みの薄い新しいカテゴリーの素材が、韓国の現場でどう位置づけられているか──カタログの分類名だけでは伝わりにくいこの部分を、韓国製品を輸入して使われる日本の先生方の参考情報としてお届けします。
ヒアルロン酸フィラーは「体外で合成した架橋HA」で組織を持ち上げ、スキンブースター(PN・PDRNなど)は「素材の生物学的な働き」で肌質にアプローチします。これに対しhADM(human Acellular Dermal Matrix/無細胞同種真皮)由来の素材は、ヒト由来の真皮から細胞成分を除去し、コラーゲンなどの細胞外マトリックス(ECM)構造だけを残したものです。つまり「充填材」でも「賦活材」でもなく、組織そのものの足場(スキャフォールド)を補うという発想に近く、韓国では微粒子状の注入用「組織補充材」として位置づけられています。
韓国の現場では、注入素材について、分類・分子量・構造で読み解く習慣が共有されています。素材の「呼び名」が同じでも、分子量や構造が違えば分類も働き方も変わる──この「構造で読む」姿勢は、hADM由来のECM素材のような新しい注入素材を評価する際の共通言語になっています。とくにヒト由来かどうか、医薬品か医療機器かといった分類は、輸入時の薬監区分にも直結するため、現場では素材の素性を丁寧に確認する傾向があります。
hADM由来の素材は「ヒト組織由来」であるため、日本に輸入して使用する場合には、通常の医療機器・医薬品とは異なる前提があります。韓国からの輸入時には薬監証明(輸入確認)が必要になり、ヒト由来成分を含む製品として、患者数に応じた同意書などの書類が求められる場合があります。また、こうした新しいカテゴリーの素材は、注入層や適応部位の考え方が既存フィラーと同じとは限らないため、導入前に「何を・どこに・どう使うか」を確認しておくことが重視されます。
新しいカテゴリーの素材ほど、分類名だけでは実像がつかみにくいものです。OCTOBLUEは製品を「売る」立場ではなく、韓国の現場と日本の先生方をつなぐ立場として、こうした読み解きの視点と、輸入・運用上の前提を共有してまいります。hADM由来の素材や、その輸入手続き・同意書の考え方について気になる点があれば、LINEやお問い合わせからお気軽にお尋ねください。
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