韓国では、サーモンDNA由来のスキンブースターが数多く使い分けられています。よく混同される「PN」と「PDRN」は、実は分子量も働き方も異なります。本コラムでは、成分の違いと、韓国の現場での位置づけを、日本の先生方の参考情報としてご紹介します。
OCTOBLUE(オクトブルー)は、韓国と日本の両方に拠点を持ち、韓国美容医療の現場と日常的につながっています。ソウルでの製品調達や、韓国の医師・KOLとのやり取りの中で見えてくる「成分と製品の関係」は、パンフレットの言葉だけでは見えにくい部分です。本シリーズでは、こうした韓国現場の知見を、韓国製品を輸入して使われる日本の先生方の参考情報としてお届けします。
「PDRN(ポリデオキシリボヌクレオチド)」と「PN(ポリヌクレオチド)」は、どちらもサーモンなどのDNA由来ですが、主な違いは分子量(鎖の長さ)です。一般に、PDRNは比較的短い断片で、アデノシンA2A受容体を介した抗炎症・組織修復といった「生物学的な働き」が語られます。一方PNはより高分子で、粘弾性による物理的な支持(スキャフォールド)や保水、線維芽細胞への刺激といった側面が強調されます。補足として、由来部位も異なり、一般にPDRNはサーモンの精液(白子)由来、PNは精巣(精子細胞)由来とされます。さらに同じサーモンDNA由来でも分子量の帯で分類が分かれ、おおよそ150万Da以下は医薬品、1,000万Da前後は医療機器、2,500万Da前後は化粧品・食品といった目安で語られます。「同じ言葉」でも、この帯のどこに位置するかで分類・用途・適応が変わってきます。
韓国では、この領域が早くから一つの製品カテゴリーとして定着し、国産化と製剤の多様化が進みました。たとえば、パマリサーチ社が展開するPN製剤(本稿では「R製品」と表記します)は、この分野を代表する製剤の一つとして知られています。その結果、同じ「サーモンDNA由来」でも、濃度・分子量・注入設計が異なる製剤が並存しており、現場では「何を、どの深さで、どの間隔で」を製剤ごとに使い分ける発想が一般的です。
注入の深さ(真皮浅層〜中層)、施術間隔(複数回のシリーズで行うことが多い)、他の施術との組み合わせなどが、現場ではよく話題になります。初期反応として、注入直後の膨隆や小さな結節、内出血などが一過性に見られることがあり、そうした「起きうること」を事前に説明しておくことが重視されます。
成分の呼び名は似ていても、製剤の設計思想は一つずつ異なります。OCTOBLUEは製品を「売る」立場ではなく、韓国の現場と日本の先生方をつなぐ立場として、こうした読み解きの視点をこれからも共有してまいります。お使いの韓国製品について、成分や運用上のポイントなど気になる点があれば、LINEやお問い合わせからお気軽にお尋ねください。
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